暁夢見シ歪魅シ記憶

 

 

曉夢見シ白夜の地に火車出りて
誰ぞ知らぬ身を運び
空へ昇る

赤き術知りて
刻まれたのは自嘲の印

己の罪深きを知るから
狂ひて舞ひて

嗚呼
声鳴らぬ
声に成り
尽きる

la...la...la...


曉月夜明ければ
数時の過去はもぅ消えた


歪魅シ記憶を辿り造られし心は
戻れない至福など十に忘れた




曉夢見シ白夜の地に火車出りて
夢現とは解らずも
轍残る...